視力、目によい情報

心身症と視力

心身症とされる腹痛,頭痛,嘔吐などの症状を最近よく耳にするようになりました。
内科で診てもらっても特に悪いところは無いというケースを耳にしたことがあると思いますが、眼科領域においても近年眼心身症といわれるものが増加している傾向にあるようです。
日本精神身体医学会医学対策委員会の狭義の心身症の定義は身体症状を主とするが、その診断や治療に心理的因子についての配慮が特に重要な意味を持つ病態としています。
つまり何らかの身体症状を持つが、その原因を器質的疾患に認めることができず心理的な問題が大きく関与しているもので、。
眼心身症の主な症状としては視力障害、眼精疲労、眼瞼けいれんチック、まぶしさを訴える、複視、眼球運動障害、斜視、眼球振盪など多くのものがみられます。
視力障害は一般的に、裸眼視力で矯正でき0.4〜0.7と両眼とも似かよっており矯正しようとしても矯正不能か、矯正でき改善されたとしても1〜2段階といったケースが多く近見視力も低下していることがあります。
その他、求心狭窄と呼ばれる視野異常、暗順応障害、角膜知覚低下などを合併することもあります。

眼心身症と子ども

心身症の発生機序は子どもの生まれつきの気質に加えて心的外傷、分離体験、親子の愛情関係、しつけ、教育などの幼少時からの生活体験が備わってパーソナリティが形成されますが、家庭や学校などの社会生活におけるストレスが作用すると不安、緊張、抑うつ、転換ヒステリーなどの心理反応を引き起こし、身体的に自律神経系や内分泌系の失調をまねき、それに身体的素因などが加わり心身症が発生すると考えられています。
誰でも大なり小なりさまざまなストレスにさらされているものですが、子ビもたちはその葛藤のなかからいくつもの適応失敗をくりかえしていくなかで成長を続け強靱な心を持った成人になっていくのです。
しかし、パーソナリティや情緒の発達が未分化で未熟な場合などにときとしてそのストレスに打ち克つことができず、病気に逃げ込むことによって安定をはかろうとするのかもしれません大人ではその中でも眼精疲労や羞明などが多く、子どもでは視力障害やチックなどが多く現われてきます。
年齢は7歳〜11歳がピークで、特に女子に多いのが特徴的です。
発症の環境要因として学校、家庭、最近では塾などもあげられているようですが、子どもを取り巻く生活環境すべてに目を向ける必要があると思います。